【第3のDAG採用通貨】「Aidos Kuneen」の懸念点の考察
いつもお世話になっております。
先日紹介した「Aidos Kuneen」の懸念点を私なりに考察してみました。
「Aidos Kuneen」の紹介はこちら
懸念点その1:ホワイトペーパーが存在しない
ADKのホワイトペーパーはまだ公開されておりません。
現在作成中の様ですが、ホワイトペーパーは開発者や通貨を信頼する上で重要な要素であるのは間違いありません。
ホワイトペーパーを確認してから購入の可否を判断される方は、公開まで購入を控えるほうが良いと思われます。しかし、ソースコード自体はオープンソースであるため品質・セキュリティの監査は可能です。
余談ではありますが、基本的に私はあまりホワイトペーパーを隅々まで読み込む、ということはしておりません。実際に読み込むのはかなり労力がかかりますし、翻訳してまでちゃんと読んでる方は実は少ないのではないでしょうか?
もちろんホワイトペーパーの有無の確認と、購入前の斜め読み程度はしてますよ!
懸念点その2:開発・財団のADK保有量
まず、「Aidos Kuneen」は手数料が存在しないためマイニングも存在せず、発行上限2500万枚の全てが発行済みです。
では、この2500万枚を最初に保有しているのは誰かというと
ADK開発者が2割、ADK財団が8割を保有しています。
現在、個人の投資家に流通しているADKの量は、全体の7%程(150万枚くらい?)と考えられており、ADK財団が市場で販売している物がそのまま流通量となっています。※cryptoDAOのハッキング被害にあった方に、開発者が自腹で補填していますがその分は除外しています
「ICOをせずに財団保有分を市場に小口で売り出す」という配布方法を行うのには理由があります。その理由は
ICOで配布を行うとBasic Attension Token(BAT)のように一部の投資家がそのほとんどを保有してしまうという可能性があるため
であると言われています。
ADK財団は市場の健全性を維持するために、小口で多くの回数に分けてアナウンスしながら配布(販売)していくことで、広い投資家にADKを行き渡らせる事を考えているようです。
懸念点その3:DAGという技術の歴史の浅さ
これはDAG技術を採用している全ての通貨に共通することですが、ブロックチェーンの技術と比較してDAGは歴史が浅いです。
当然、歴史分の攻撃耐性やバグの検証は進んでいないため、致命的な出来事が起きる確率はブロックチェーンと比較して高いです。これは客観的な事実です。
そして無限に近いスケーラビリティや極低価格の手数料を実現できる技術なのに、こうも種類が少ないのは技術そのものがデリケートで高度な知識が必要であるためでしょう。
そうなるとコミュニティによるシステム改修、フォーク等のトラブル対応を実施できる技術者が少ないということになるので、頭の片隅にこの考えは置いておく必要があります。
お金を投資するのですから、新しい物は全てを疑って判断しましょう。
結論
本記事を読んでいる方の中にも、「あの人がお勧めしていたから」という理由で投資判断をしている方もいるかと思いますが、あなたが被る投資の損失を紹介者はほぼ100%補填してくれません。
当然、私も紹介した内容に不備や、それに伴う損失が発生しても謝罪をすることはあっても損失を補填はできません。
全ての通貨に共通していることですが、開発者が資金を持ち逃げしたり、不幸な事故や病気で開発が困難になる可能性など、投資にはいつだってリスクが存在しています。
なので、あなたは通貨の内容、技術、懸念、価格などのすべてに「納得」した上で投資するべきです。
「納得のないリスク」は必ず後悔につながります。ジャイロ・ツェペリも言っていました。
「納得」は全てに優先するぜッ!!
以上、よろしくお願いいたします。
※今回の記事内で誤った認識、情報があった際にはご連絡をお願い致します。なる早で修正させていただこうと思います。
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