仮想通貨の普及に向けて、生体認証の必要性について考える
本日の会社の帰りにウォレットにアクセスできなくなって、冷や汗ダラダラになりました。(復旧はできてます)
そんな経験を経て、今後の仮想通貨の普及にあたって、生体認証の必要性について記事にしました。
仮想通貨は自己責任?
仮想通貨は基本的に非中央集権化されており、全てが自己管理の世界となっています。
かの有名なMtGox社の紛失事件では、その自己管理責任を他者に丸投げした結果といっても過言ではないでしょう。
しかし、私はこの自己責任を要求される現状は、間違っていると思っています。
おそらく仮想通貨投資家は慣れてしまって、違和感を感じないのでしょうが、自分が何かミス(パスワード忘れや秘密鍵の紛失)をして永久に資産が取り出せなくなる。
というような資産に対して、まともな人間なら投資しないと思います。
仮想通貨が一般人を取り込むのが難しい理由
現在の仮想通貨の投資にはある程度の知識、そして知識を得るための勉強が必要になります。
しかし、その「仮想通貨の勉強が必要」という部分が、一般層に普及するにあたって大きな弊害になっていると考えます。
仮想通貨は自前でウォレットを作成し、認証を設定して、情報のバックアップや管理方法を考えなくてはなりません。
国際通貨であれば、たとえ通帳をなくそうと、暗証番号を忘れようと、家が火事で丸焼けになろうともも銀行に行って然るべき手続きを踏めば、ちゃんと自分の資産が戻ってきます。
こういった差がある限り、普通の人は勉強が必要でリスキーな仮想通貨で大金を保管しようとは思えないはずです。
生体認証がこのリスクを緩和すると考える
「国際通貨のほうが安心だから、仮想通貨も同じように管理しよう!」というのは仮想通貨の利便性を殺してしまう悪手でしょう。
そこで、現代の人は誰しもが利用しているスマホによる生体認証情報を、メインのキーとすることで解決できるのではと考えます。
最近のスマホであれば、指紋認証は基本搭載していますし、カメラによる顔認証もかなりの精度になってきています。
理解しやすく、手段が普及している生体認証の導入によって、参入のハードルを大きく下げられるはずです。
ケツ論
通貨の価値というのは普及率、信用の高さ、利便性で決まると考えています。仮想通貨は、技術で信用を担保し、利便性を実現しています。
しかし、仮想通貨は普及へ向けた仕組みがまだまだ足りていないのが現状です。
せっかく生体認証技術の土壌ができているのだから、普及に向けてどんどん活用していくべきだと思います。
humaniqという仮想通貨のウォレットアプリをスマホに導入した際に、顔認証が標準で搭載されており、他の通貨より一歩先を行ってると感じました。
この世からGOX事件を1件でも減らすために、勉強の必要のない管理方法の普及が必要なのです。