【日本版Steemit】日本発SNSプラットフォームのICO、「ALIS」の概要と考察
いつもお世話になっております。
日本発のソーシャルメディアプラットフォームである「ALIS」のICOについての紹介と、考察した記事を書きました。
ICOを経験する意味でも、少額ですが私もALISのICOに参加させていただいております。
目次
ALISとは?
画像引用元:ALISに関するFAQ – ALIS – Medium
ALISを一言で説明すると
「いいね!されるとお金が貰えるブログサービス」
そして
「いいね!した側もお金が貰える」
という物になります(仕組みは後述)。同様のサービスとして既に「STEEM」というのが存在しており、「ALIS」はメディアプラットフォームという枠組みでは後発になります。
そして、「ALIS」は「STEEMのココが気に食わない!」という部分を「NEMのProof Of Importance」の仕組みを取り込んで改善したプロジェクトです。
SPONSORED LINK
ALISの仕組み
ALISはいいね!を「しても」「されても」トークンが貰える仕組みをどう実現しているのか? という簡単な図が以下
「健全で適切な評価制度で、良質な記事が適切に評価されるSNS」と、そこで使われるトークン
が「ALIS」であり、目指しているものです。この「ALIS」の面白さは、「将来沢山いいね!される記事に、いち早くいいね!」すると評価者のスコアが上がり、貰えるALISトークンが増えるところです。
この仕組みを「ALIS」では「コンテンツマイニング」と呼んでいます。
SPONSORED LINK
コンテンツマイニングの面白さ
この「コンテンツマイニング」は、今まで消費者であった読者の人々が
「消費者⇨レビュー提供者」という価値の変革
が起きるのではないかと思います。
適切なレビューを行える人は、コンテンツを提供すること無くお金を得られ、その話が広まれば「ALIS」には既存のサービスからユーザーを奪うことが出来るでしょう。
現実の世界にもコメンテーターとして収入を得ている人もいますので、記事を一切書かないのに高収入なALISerも不可能ではないと思います。
「ALIS」はサービスが提供されれば私は利用しますし、仮想通貨のインフルエンサーは多くの人が宣伝を行うでしょう。
SPONSORED LINK
ALISへの3つの懸念点
懸念点は3つあり1つ目は、「ALIS」の仕組みは良質な記事がなるべく記事の内容のみで評価されるというものです。なるべくと表現した理由は
信頼度のスコアが、お金である程度購入できるからです。
社会的な信用は確かにお金が重要ですが、「SNS上で資産の量は信頼の指標に含めるべきではない」と私は考えています。
※2017年9月17日追記:この懸念についてALISチームより捕捉いただきました。
お礼もこめて懸念の1つめについて補足です。現在ALISのICO参加者は3ETH以内の購入者が大半で、信頼度判定に悪影響を及ぼす大量購入者は少ないです。これは一人あたりの購入額が少ないことも表すのですが、まさに上記懸念を払しょくするためにマーケティングで狙っていたポイントです。
— ALIS (@ALIS_media) 2017年9月16日
多くの参加者が少額の参加となっており、適切に分散されているようです。ICOにおいてのトークンの適切な分散は隠れた重要ポイントなので、個人的にはさらに信頼度が増加致しました!
2つ目の懸念点というか、勘違いしてはいけない要素として
コンテンツマイニングの利益は、初期の内は既存のSNSの影響を大きく受ける
ということです。例えば、下記の
- ツイッターのフォロワーが10人のユーザー
- フォロワー数279万人を誇る堀江貴文氏
がそれぞれ隠れた良記事にいいね!してツイッターで拡散した場合、信頼度スコアは
単純に考えて28万倍の差がある状態でスタートすることになります。
もちろん「ALIS」のスコア計算ロジックでは、堀江貴文氏のいいね!に同じ人ばかりが追従していいね!してもスコアの伸びが落ちていきます。しかしそれでも、スタート地点に圧倒的な差がつくのは事実です。
ちなみに私はスタートに差がある事を悪い事だとは考えていません。ファンの数はその人の今までの努力に対する実績そのものであると考えます。
しかし、ここでの問題は
「SNSの炎上によってフォロワーを増やした人物も同様にスタート地点が優遇される」
という部分です。現在の情報ではいいね!に対するクソが!に当たる要素は見当たらないため、不健全なユーザーでも評価を下げる事ができません。
SPONSORED LINK
儲かるのか?
正直に申し上げて
短期的にはそんなに期待値は高くない
というのが私の意見です。「ALIS」は発行枚数も最初から5億枚が発行されており、ホワイトリスト等の購入制限も存在ません。
「ALISトークンを欲しい人は、欲しい量が手に入る」
という状態のICOであるため、上場後に買えなかった人々が群がる。という状況が発生しにくく、短期的な利益を求めて参加するICOではないと思います。
タスクリストにもありますが、「ALIS」を実際に利用できるまで6ヶ月という期間がかかります。
SNSは個人のフィーリング等に大きく影響されるものであるため、プロダクトに実際に触れてみるまで評価が難しく簡単にはお金が集まらないでしょう。
SPONSORED LINK
結論
私の調べた限りではポジティブな記事が多かったため、作為的に懸念の部分にフォーカスして紹介しました。
しかし、私は「消費者⇨レビュー提供者」にとても期待しています。何より、ICOというのは信頼の拠り所となるプロダクトがありません。
そうなると投資家としては、そのプロジェクトのメンバー(人柄)が大きな判断材料になります。そしてメンバーの誠実さにおいて
「ALIS」は応援するのに十分足る活動をしていると感じます。
ICOでの資金調達後にも今のモチベーションを保って活動してくれれば、長期的には応援していてよかったと思えるプロジェクトになるでしょう。
以上、よろしくお願い致します。
※今回の記事内で誤った認識、情報があった際にはご連絡をお願い致します。なる早で修正させていただこうと思います。
SPONSORED LINK
記事の参考にさせて頂いたリンク