なぜ基軸通貨がPoW、PoSではダメなのか?なぜXRPやNEMの様な存在が基軸になるべきなのか?
いつもお世話になっております。
基軸通貨がProof of Work、Proof of Stakeだった場合は結果として、仮想通貨市場に対してどのような影響を与えるのかについて記事にしました。
経緯
こんなツイートをしたところ、このような返信が
①だめな理由はなんですか?②xrp,nemはposでもpowでもないということだと思いますが、nemのpoiはposみたいなもんじゃないですか?
— かんな (@kannapoix_jp) 2017年7月12日
確かに、この「何故か?」は結構重要でちゃんと明確化しなくてはならない要素に感じました。
ビットコイン(PoW)は非中央集権を実現できていない
まず、暗号通貨には基本的に「管理者」に当たる存在がいません。中央に当たるものが存在せず、1個人・1団体による私情で価格を動かすことが出来ません。
と、思われていました。今は違いますね。
なぜ仮想通貨に管理者が必要ないかというと、それは多数決で物事を決定しているからです。
皆の意見の中で最も多い意見・情報を採用する。という民主的な仕組みですが、PoW、PoSは資本(金)の多い者が多くの票数を得るという状態にあります。
- PoW:高性能なコンピューターをかき集める金を持っているもの
- PoS:そのコインを沢山かき集める金をもっているもの
ASIC BOOSTでその問題が表面化しましたが、根本的な問題は変わりません。PoSもただ電気を消費しない分、自然に優しいというだけで根本は一緒です。
ビットコインは非中央集権ではなく、資本主義を前提とした民主主義ということです。
何をもって健全と考えるか
何をもって健全とするかの分岐点としては「金を多くもっている者が、より多くの金を手に入れる」ということの是非です。「資本主義の是非」といってもいいでしょう。
国家という富の再分配を幇助する存在が居ない分、国際通貨よりも圧倒的に資本主義よりなのがPoW・PoSです。
資本を持っている者が多くの票を持っているので、投票先の情報を出すだけで市場をかなり操作できるでしょう。実際ビットコインはされましたよね?
PoW・PoSを採用する限り、資本を大量に保有している者同士の政治争いに永遠に巻き込まれるでしょう。そして、政治争いに勝ったほうが方針を決定します。
これが非中央集権なんですか?普通に一番金のあるところが中央じゃないんですか?
「一部のお金を持っている人が操作できる市場」が健全とは私には到底思えません。
ではどういう状態が健全と考えるのか
私の考える健全な状態は「市場の需要と供給によってのみ価格が変動する」という状態です。
本来、非中央集権とはこれを目指していたのではないでしょうか?
Ripple(XRP)に関してはその方向に向かって進んでいますし、NEMに関してはお金を持っている人がお金を増やそうとした場合、「流動性への貢献」が必要になります。
XRPの詳細に関しては下記を
NEMに関しては下記を
結論
責任者が存在しない分、仮想通貨は健全であるべきです。
健全で便利だからこそ世界中の人々が使いたいと考えますし、世界中の人々が使いたいと考えれば価値が上がります。
正直に申し上げて
ビットコインは仮想通貨の発展において、もはや邪魔な存在です。
仮想通貨は怪しい、というのが一般的な認識ですが、こんな状況ではしょうがないでしょう。内情を知っていても怪しいですもの。
健全な仮想通貨市場のためにも、Ripple(XRP)やNEMの様な通貨が基軸になるべきなのだと考えます。
以上、よろしくお願い致します。