量子コンピューターの暗号通貨への影響+5秒でわかるブロックチェーン
暗号通貨は暗号をコンピューターを使って解読することで、価値を担保しています。
では、従来のパソコンの1億倍の処理能力を誇る量子コンピューターの登場で終わってしまうのか?
ということについて記事にしました。
あまり技術的な事や、カタカナ文字は使わないので軽い気持ちで読んでいただければ、幸いです。
そもそも なんで暗号化しているの?
ブロックチェーンという技術は、誰もが台帳(お金の出し入れの履歴)を見て、新たに内容を書き加えることができます。
しかし、それではみんなが好きなように書き換えてしまうので、
「数学の問題を解いた人から順番に付け足していいよ!」というルールになっています。
そして、今まで付け足されてきた情報を書き換えられていないか、みんなで多数決を取って多いものを「正しい台帳」ってことにしよう!
というのがブロックチェーンの仕組みになっています。ビットコインの分裂問題にも関連している「51%攻撃」というのは、
大手マイニング会社「組織票を集めて、書き加えるのを邪魔してやるぜ。グッフッフ」
という行為のことですね。
量子コンピューターはどんな関係があるの?
先程の話に挙がった多数決ですが、ここでの票というのは一人一票ではなく、たくさん数学の問題を解ける人ほど多くの票を持っています。
普通のコンピューター君が10票だとすると
「量子コンピューター君」は10億票持っています。
これでは、せっかく今までみんなで多数決をとって「正しい台帳」としていたのに、「量子コンピューター君」一人で多数派になってしまいます。
そんな一人が改竄し放題な台帳に書いてる数字など信用出来ないため、ビットコインは信用できない無価値なものになってしまう。
と、言われています。
では終わってしまうのか
というと、そんなことはありません。
実は量子コンピューターというものは既にGoogleやNASAなどで稼働しています。
しかし、量子コンピューターはそもそも、計算の仕方が「ビットコインで使われている数学の問題」とあっていません。
なので、「台帳に書き込むための数学の問題」に挑戦しても、そこいらのコンピューターと変わらない程度の性能しか出せないそうです。
仮に、「量子コンピューター君」が数学の問題に全力で取り組めるようになったとしても、その時には「量子コンピューター君が解くのを苦手な問題」を組み込むことができます。
なので、量子コンピューターが暗号通貨に挑んできても、そう簡単に崩壊したりはしないでしょう。
結論
量子コンピューターが現れても、維持費や入手方法等を考えると暗号通貨は簡単には崩せないでしょう。そして、暗号通貨が既存の通貨と異なる点であり、革命的でもある部分として
通貨自体のアップグレードが可能である。
というのがあるので、問題にぶつかったら、その都度乗り越えていくのではないかと思います。
そもそもビットコインの分裂問題も、この「アップグレード方法について、投票者の間で意見が割れた」という事に起因していますからね。
暗号通貨の最大の敵は
技術的なものよりも、人間の欲や政治の問題
なのかもしれません。
以上、よろしくお願いいたします。